<これから車中泊でお遍路を始める方の参考になれば幸いです>
3月18日〜19日、2回目となる車中泊による「一泊遍路」を実施しました。今回は徳島エリアの第3番〜第5番札所を中心に巡礼。家庭の事情と両立しながら、「無理をしない」「安全第一」をモットーに進めた1泊2日のリアルな体験をお届けします。
移動・参拝・車中泊の一連の流れを通して、特に「時期による環境変化への対応」という重要な学びがありました。
1. 出発〜徳島入り(岐阜→淡路島→徳島)
9:43、岐阜県瑞穂市を自宅出発。長男の出勤と次男の施設通所を見届けてからのスタートです。明石海峡大橋を渡る際は激しい雨に見舞われましたが、徳島県に入る頃には天候が回復。「歓迎されている」ような心強さを感じながらの入道となりました。

【旅のポイント】 岐阜から四国への移動は長距離。雨天時は特に視認性が悪くなるため、休憩をこまめに取り、無理なペースアップを避けることが継続のコツです。
2. 第3番札所 金泉寺:国際交流と鐘の響き
14:38、第3番札所 金泉寺に到着。生活道路に面した親しみやすい場所にありながら、一歩境内に入ると静謐な空気に包まれます。


今回、初めて梵鐘を撞く体験をしました。想像以上に大きく腹に響く音に驚きましたが、その響きが煩悩を払ってくれるような不思議な感覚を覚えました。

言語を超えた巡礼文化の共通性
境内ではフランス人カップルの巡礼者と出会いました。翻訳アプリを介しての交流でしたが、お遍路という共通の目的を持つ者同士、笑顔で記念撮影。言葉の壁を超えた「お接待の心」や「交流」も、お遍路の大きな付加価値だと実感しました。


3. 第4番札所 大日寺:静寂と人の温かさ
15:36、第4番札所 大日寺に到着。山間部へ向かう道中は少し不安になりますが、現れた立派な山門に安堵します。

納経所での女性職員さんの丁寧な対応に、長旅の疲れが癒やされました。「ようこそ」という言葉はなくとも、その立ち振る舞いから歓迎の心が伝わってくる——巡礼は「自分と向き合う」時間であると同時に、「人の優しさに触れる」時間でもあります。

4. 巡礼中の補給・生活管理の重要性
車中泊遍路を継続するためには、心身の「リセット」と「コスト管理」が欠かせません。
- 疲労回復: 16:33、吉野川温泉を利用。入浴をルーチン化することで、翌日の運転集中力を維持できます。
- 燃費と給油: ガソリン価格は高騰中(195円/L)でしたが、高速走行主体の今回は燃費が13.3km/Lまで改善。コスト増を技術でカバーする意識も大切です。
- 食事の安定: 夕食はあえて「いつもの店」で。ボリュームのあるラーメンセットでエネルギーを補給し、ルーチンを作ることで旅の不安を軽減しました。
5. 車中泊のリアル:道の駅「くるくるなると」での失敗と学び
18:37、道の駅「くるくるなると」に到着。しかし、ここで予期せぬ課題に直面しました。


2月の利用時は静かでしたが、暖かくなった3月は利用者も急増。両隣との距離が近く圧迫感があり、さらにはアイドリング音の影響で、計2回の場所移動を余儀なくされました。
【車中泊の教訓】 「同じ場所でも時期や曜日で環境は激変する」ことを痛感。快適な睡眠を守るためには、複数の駐車候補地を事前にリストアップしておく「リスク管理」が必要です。
6. 第5番札所 地蔵寺:五百羅漢と“体験型”の魅力
翌朝7:38、第5番札所 地蔵寺へ。駐車場が広く、車遍路には非常にありがたい札所です。

こちらの最大の特徴は「五百羅漢」。お腹に穴が空いた羅漢様に賽銭を投げ入れる仕掛けなど、参拝者が参加できる工夫が凝らされています。ただ眺めるだけでなく、自ら動くことで心が動く。こうした「体験型」の工夫は、お遍路の奥行きを深くしてくれます。

まとめ:2回目だからこそ見えてきた「継続の技術」
今回の巡礼で得られた最大の知見は、以下の3点です。
- 安定行動のルール化: 食事や入浴施設を固定化することで、脳の疲労を減らし巡礼に集中できる。
- 環境変動への予測: 季節の変化による混雑や騒音を想定し、臨機応変に「寝床」を変える勇気を持つ。
- 「慣れ」を深みに変える: 初回の高揚感が薄れる代わりに、一歩一歩を噛みしめる「安定感」が生まれる。
お遍路は一度きりのイベントではなく、生活の一部として継続していくもの。次回の第6番札所からも、安全第一で、一歩ずつ心の平安を求めて進んでいきます。
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