「四国巡礼を始めたいけれど、作法が難しそう」「車中泊で回れるだろうか?」そんな不安を抱えていませんか?
私は2月中旬、人生初の四国巡礼(お遍路)に一泊二日の車中泊で挑戦してきました。この記事では、第一番札所・霊山寺で学んだ「基本の参拝作法」と、実際に体験して分かった「車中泊遍路のリアルな注意点」をまとめてご紹介します。
これからお遍路を始める方の「道しるべ」になれば幸いです。

1. 霊山寺で教わった「お遍路の基本作法」と読経の手順
第一番札所の霊山寺では、初心者のために参拝手順の資料が配布されています。まずは、心穏やかにお参りするための基本を確認しましょう。

参拝のステップ
- 山門(仁王門): 合掌し一礼して境内へ。ここから先は仏の世界です。
- 手水(てみず): 手と口を清め、心身を整えます。
- 本堂での参拝: 納札、線香(3本)、ローソク(1本)、賽銭を納め、合掌して読経します。
- 豆知識: 線香は「香りのもてなし」、ローソクは「迷いを照らす智慧」を意味します。
- 大師堂での参拝: 弘法大師を祀るお堂でも、本堂と同様の手順でお参りします。
読経(仏前勤行次第)の流れ
読経は以下の順序で行うのが基本です。霊山寺の資料に基づき、初心者が意識すべき項目を整理しました。

- 開経偈(かいきょうげ)
- 懺悔文・三帰・三竟・十善戒
- 般若心経
- 御本尊の真言(本堂では各寺院の仏様、大師堂ではお大師様)
- 光明真言・大師宝号・廻向(えこう)
体験アドバイス:
最初はすべて覚えるのは大変です。私は霊山寺の資料を片手に、一字ずつ丁寧になぞることから始めました。「形」を完璧にすることよりも、「丁寧に向き合う心」を大切にするほうが、巡礼の深まりを感じられます。
2. 実録「一泊遍路」:予定通りにいかないからこその学び
車中泊で回る「一泊遍路」。綿密に計画を立てて挑みましたが、現地では思わぬ出来事の連続でした。これらはガイドブックには載っていない、実際の体験から得た教訓です。
【失敗談】Google Mapsに救われた「温泉定休日」
初日の参拝後、楽しみにしていた「あせび温泉」へ向かおうとしましたが、Google Mapsに「本日休みの可能性」の文字が。公式サイトを確認すると、本当に定休日でした。

- 教訓: 地方の入浴施設は週に1度の定休日が設定されていることが多いです。出発前に「曜日」と「最新情報」を確認することをおすすめします。
【体験比較】初心者が安心できる車中泊スポットの選び方
今回、2つの道の駅を実際に見て回り、場所選びの大切さを痛感しました。
| 宿泊候補 | 特徴と実際の体験 |
|---|---|
| 道の駅 第九の里 | 霊山寺に近く移動に便利。夜間は非常に静かですが、街灯が少なく、初心者の私には「寂しすぎて心細い」と感じる環境でした。 |
| 道の駅 くるくるなると | 施設が新しく、夜間も利用客が多いため安心感があります。騒音(爆音)もありましたが、孤独感よりは心強く、ぐっすり眠れました。 |

左:道の駅 第九の里 / 右:道の駅 くるくるなると
付加価値: 静けさを求めるなら「第九の里」、防犯面や安心感を優先するなら「くるくるなると」といったように、自分の性格や好みに合った拠点選びが、遍路を楽しく続けるコツです。
3. 初めての四国巡礼を終えて感じたこと
二日間の巡礼を通じて、一番の収穫は「予定にこだわりすぎない寛容さ」を持てたことです。巡礼とは、ハプニングすら受け入れるプロセスなのかもしれません。
- 温泉が閉まっていれば、近くの銭湯を探して新たな発見を楽しむ。
- 車中泊場所が合わなければ、無理せず次へ移動する柔軟さを持つ。
- 朝、誰もいない極楽寺の境内で静かに自分と向き合う。
これらすべてが、日常生活では味わえない貴重な時間となりました。
これからお遍路を始める方へ
お遍路に「唯一の正解」を求めすぎず、まずは第一番札所の門を叩いてみてください。作法は霊山寺でゆっくり学べますし、計画通りの失敗もまた、後で振り返れば良い思い出になります。
「無理をしない」「予定にこだわりすぎない」
この2点を心がけて、あなたのペースで四国巡礼の第一歩を踏み出してみてください。応援しています!